平成22年岩国市議会3月定例会報告


平成22年3月定例会は、2月26日から3月24日までの27日間の日程で開催されました。
上程された案件は、諸般の報告2件、報告4件、諮問1件、議案78件です。

議会初日に一般会計及び特別会計の補正予算が上程された後、22年度一般会計当初予算
(603億4500万円)の説明に先立ち、福田市長が施政方針を説明しました。

施政方針については、
市長就任3年目を迎えるにあたり、取り組む課題として
○1基地対策及び米軍再編
○2愛宕山問題
○3民間空港再開
○4子育てしやすい環境づくり
○5地域振興の5項目を挙げました。

引き続いて22年度一般会計当初予算の概要の説明が行われました。
説明の後、議員中より、「米軍再編問題では、岩国市は沖縄に比べ軽く見られており、今後の
政府の対応次第では、今までの米軍再編に対する姿勢は白紙に戻すべきではないか」との
質疑があり、福田市長は、政府の説明不足に遺憾の意を表明し、「今後このような状態が続けば、
基地への協力に市民の理解が得られなくなる。国に対し言うべきことははっきりと言う。」と答弁
しました。
また、人権擁護委員20人のうち1人が、6月30日で任期満了となるため、後任の推薦者を審議
した結果、全会一致で可決(再任)しました。

一般質問では、議員23名が通告し、4日間にわたり質問が行われました。市長の施政方針や
基地問題・愛宕山開発事業の跡地に関する問題に質問が集中し、活発な論戦が展開されました。

各常任委員会については、慎重審査の結果、それぞれ付託された議案が可決されました。なお、
詳細については、議会ホ−ムペ−ジに掲載しておりますのでそちらをご参照下さい。

議会最終日には、一般会計及び特別会計の補正予算や当初予算などがそれぞれ可決され、
また、議員提出議案が8議案提出されました。そのうちの議員定数条例については、現在の定数を
2名削減する案と6名削減する案の2議案が提出されましたが、記名投票による採決の結果、2名
削減する案が可決されました。

この他、「永住外国人への地方参政権付与の法制化に慎重な対応を求める意見書」、「選択的夫婦
別姓を認める民法の一部改正に反対を求める意見書」が賛成者多数で可決、「米軍岩国基地に関
する再編問題の検証に対する説明責任と地元への誠意ある対応を求める決議」、「滑走路運用時
間を午後10時までとすることを求める決議」は全会一致で可決しました。

「女子差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書」は賛成者少数で否決されました。

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