建設常任委員会委員長報告 

建設常任委員会に付託されました事件について、審査した結果を御報告いたします。

議案第  1号 平成18年度岩国市一般会計補正予算(第3号)
議案第 18号 平成19年度岩国市一般会計予算
 以上2議案のうち、当委員会所管分は、慎重審査の結果、原案妥当と認め可決すべきものと決しました。
議案第 13号 平成18年度岩国市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)
議案第 15号 平成18年度岩国市水道事業会計補正予算(第2号)
議案第 16号 平成18年度岩国市工業用水道事業会計補正予算(第2号)
議案第 31号 平成19年度岩国市公共下水道事業特別会計予算
議案第 32号 平成19年度岩国市小規模下水道事業特別会計予算
議案第 34号 平成19年度岩国市水道事業会計予算
議案第 35号 平成19年度岩国市工業用水道事業会計予算
議案第 49号 岩国市下水道条例の一部を改正する条例
議案第 50号 岩国市小規模下水道条例の一部を改正する条例
議案第 60号 権利の放棄について
議案第102号 市道路線の認定について
議案第103号 市道路線の変更について
 以上12議案は、慎重審査の結果、原案妥当と認め可決すべきものと決しました。

 それでは審査の状況について御報告申し上げます。
 議案第18号 平成19年度岩国市一般会計予算のうち、当委員会所管分の審査におきまして、土木費の道路改良舗装費に関しまして、委員中から、市道牛野谷町29号線は、岩国南道路や県道牛野谷線と大変密接な関係がある重要な路線であり、また交通量も大変多い路線と認識している。この路線の改良事業費が、今回の3月補正予算で、愛宕山地域開発事業の関係で国土交通省の補助金が交付されないことを理由に減額をされているが、平成19年度においては、この改良事業をどのように振りかえをして、事業実施をしていくのかとの質疑があり、
 当局から、市道牛野谷町29号線の道路改良については、住宅市街地基盤整備事業の一つとして、平成13年度から施工改良している。平成18年度は、約5,500万円の予算を計上し事業実施の予定であったが、この補助事業は、住宅宅地関連公共施設等総合整備事業であったため、愛宕山地域開発事業の先行きが見えない状況では、国の方が補助できないということで、3月補正予算で事業費を減額したものである。この路線は、牛野谷地区と平田地区を結ぶ幹線的な役割を持つ道路であり、また、現在施工が進められている岩国南道路、県道牛野谷線と密接な関係があるので、市としては事業実施に向け、この補助事業にかわるメニューはないかといろいろと模索した結果、緊急地方道路整備事業として、平成19年度及び平成20年度において、それぞれ事業費8,000万円の予定で、事業実施ができるよう県と協議し、振りかえを国にお願いしているところであるとの答弁がありました。
 続いて委員中から、当初計画によると、この市道牛野谷町29号線は、平成19年度で完成して全線開通するというふうに聞いていたが、今の予定で事業実施すれば、平成21年の春まで完成しないということになる。現場では、国土交通省の岩国南道路が平成20年の春には開通し、また県道牛野谷線も竜ケ鼻までは予定どおり完成する中、市としては、住民等に迂回路を通っていただく等多大な迷惑をかけているこの路線の工事を早期に完成するためにも、債務負担行為を組むことにより、平成20年度分の工事を、年度の早い時期に続けて施工するというような対策が組めないのかとの質疑があり、
 当局から、市道牛野谷町29号線は、岩国南道路、県道牛野谷線の完成に並行して供用開始できることが大前提であったが、補助事業の採択の関係で、供用開始が1年おくれることになった。御指摘の債務負担行為を組むことについては、緊急地方道路整備事業としての採択の確約がとれていない現状ではあるが、努力をしてまいりたいとの答弁がありました。
 本議案のうち、当委員会所管分におきましては、討論において委員から、「緊急性と言われる部分が、余り明確ではなく、また総合支所の緊急性と本庁の緊急性が全然違っているような状況なので反対」という意見がありましたので、挙手により採決いたしました結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。
 次に、議案第49号 岩国市下水道条例の一部を改正する条例の審査におきまして、委員中から、このたびの改正で、旧岩国市区域の下水道使用料が約333円値上げになるとのことであるが、この料金改定は何年ごとに行っているのか。また合併した旧町村における1カ月当たりの使用料は幾らであるのかとの質疑があり、
 当局から、料金改定については、財政収支計画を4年で策定しているので、おおむね4年ごとに行っている。また合併した旧町村における1カ月当たりの使用料については、標準世帯で1カ月につき約20立米使用しているので、それをもとに換算すると、旧錦町が2,600円、旧玖珂町及び旧周東町が2,730円、旧由宇町が2,835円であるとの答弁がありました。
 これを受けて委員中から、新市になった現在においても、このように旧岩国市と旧町村との使用料の格差は依然として残っているため、使用料の統一が必要と思われるが、今後の統一に向けての取り組み及び1カ月当たりの使用料の適正価格はどれくらいの額を考えているのかとの質疑があり、
 当局から、合併協議において、合併後3年をめどに、各処理区の実情を踏まえて、適正な使用料に統一することとしているが、基本的には、平成20年度後半の尾津処理区の供用開始をめどに、新市の使用料の統一を考えている。また、1カ月当たりの使用料の設定については、尾津処理区の供用開始から向こう4年間くらいの資金計画等を考慮して設定をしていくことになるため、資本費への算入率等により使用料は変わってくるので、現時点では、はっきりした金額はつかんでいないが、県内13市の状況を見ると、平均は2,673円となっており、また3,000円を超えているところも数市あるため、3,000円前後になるのではないかと見込んでいるとの答弁がありました。
 続いて委員中から、公共下水道事業特別会計には、一般会計からの繰出金が計上されているが、今回の条例改正による影響は、今後どのようになるのかとの質疑があり、
 当局から、一般会計からの繰出金については、平成19年度当初予算において、23億5,000万円を計上しており、今後についても、収支計画等によると、繰出金が上がっていく計画になっている。事業量の増減等もあるので、今回の条例改正の影響額である約6,000万円が、そのまま繰出金の減額という形にはならないが、当然影響は出てくることになるとの答弁がありました。
 本議案におきましては、討論において委員から、「税の負担を重く感じているときに、このような値上げは、市民にとって大変な負担になるので反対」、「値上げについては、いたし方ないと重々承知しているが、米軍再編に絡むいろんな条件が一気に吹き出している今回に限り、時期がよくないということで反対」、「大幅なインフレになっていないデフレ期間の中で、どういう事情であろうと、2けたの値上げをやっていくのは反対」との意見や、「累積赤字や滞納者が多い中、健全な会計を維持していくためには、値上げということは、本当に心苦しいことであるが賛成」、「格差の是正は、安い方に合わす方が住民にとって大変いいことだが、今のままでは、赤字がたまってくるばかりなので、県下でのある程度の平均値を確保していくべきであるので賛成」、「値上げは、だれでも大変なところがあるが、受益者負担という観点からすると、周辺とも格差が出てきているので、この値上げについては賛成」という意見がありましたので、挙手により採決いたしました結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。
 次に、議案第50号 岩国市小規模下水道条例の一部を改正する条例につきましては、討論において委員から、「先ほどの下水道条例と同様に、この小規模下水道条例の値上げに対しても、同じ意見で反対」という意見がありましたので、挙手により採決いたしました結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。
 なお、そのほかの案件につきましては、特に申し上げるべきことはございません。
 以上で、建設常任委員会の審査報告を終わります。



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