経済常任委員会委員長報告 

 経済常任委員会に付託されました事件について、審査した結果を御報告いたします。
議案第 1号 平成19年度岩国市一般会計補正予算(第8号)
議案第17号 平成20年度岩国市一般会計予算
 以上2議案のうち、当委員会所管分は、慎重審査の結果、原案妥当と認め、可決すべきものと決しました。
議案第 9号 平成19年度岩国市観光施設運営事業特別会計補正予算(第2号)
議案第10号 平成19年度錦帯橋管理特別会計補正予算(第3号)
議案第11号 平成19年度岩国市市場事業特別会計補正予算(第3号)
議案第13号 平成19年度岩国市交通事業会計補正予算(第1号)
議案第28号 平成20年度岩国市観光施設運営事業特別会計予算
議案第29号 平成20年度錦帯橋管理特別会計予算
議案第30号 平成20年度岩国市市場事業特別会計予算
議案第33号 平成20年度岩国市交通事業会計予算
議案第50号 岩国市らかん高原放牧場条例の一部を改正する条例
 以上9議案は、慎重審査の結果、原案妥当と認め、可決すべきものと決しました。

 それでは審査の状況について御報告申し上げます。

 議案第17号 平成20年度岩国市一般会計予算のうち、当委員会所管分の審査におきまして、農業費に関しまして、委員中から、平成12年度から実施されている中山間地域等直接支払制度は、平成17年度から2期目に入っているが、高齢化等の理由により、1期目で協定を取りやめた地域があると聞いている。現在、協定を結んでいる地域はどのぐらいあるのかとの質疑があり、当局から、さまざまな理由により、1期目で協定を取りやめた地域もあるが、新たに協定を結んだ地域もあり、2期目においては85協定ということで、当初の84協定よりも増加している状況であるとの答弁がありました。
 これを受けて委員中から、2期目においては1協定増加したとのことであるが、耕作放棄地をなくし、農地を保全していくためには、協定を取りやめる地域をいかに減少させるかが重要であると考える。そのためには、協定を結んだ地域間の連携も図りながら事業を進めていく必要があるのではないかとの質疑があり、当局から、御指摘のとおり、協定を維持していくことが困難な地域については、将来的に他の協定地域と統合するなど、協定間の連携を図ることにより補える部分もあることから、今後、地域の方々と協議を行ってまいりたいとの答弁がありました。
 続いて委員中から、中山間地域等直接支払制度を進めていくことと同時に、農業の担い手の育成については、どのように取り組んでいくのかとの質疑があり、当局から、農業を営む上での条件が不利な中山間地域における担い手の確保のためには、農道、水路等の基盤整備に取り組む必要があると考えている。また、現状において、担い手の中心となるのは定年帰農者であると考えることからも、今後とも県と連携を図りながら、団塊の世代等に対して、農業に就業するために必要な研修会を行うなど、担い手の育成に努めてまいりたいとの答弁がありました。
 これを受けて委員中から、定年帰農者を中心とした担い手の育成以上に、もっと若者が農業に参画できるシステムづくりが重要であると思うが、具体的にどのように考えているのかとの質疑があり、当局から、稲作を中心とした農業に組み合わせて、野菜など多様な品目の産地化やブランド化への取り組みを進め、収益の上がる農業の複合経営を目指しながら、担い手の育成のための事業を行うなど、若者に魅力のある農業を構築していきたいとの答弁がありました。

 本議案のうち、当委員会所管分につきましては、慎重審査の結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

 なお、そのほかの案件につきましては、特に申し上げるべきことはございません。
 以上で、経済常任委員会の審査報告を終わります。


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