経済常任委員会委員長報告 

経済常任委員会に付託されました事件について、審査した結果を御報告いたします。

認定第1号 平成20年度岩国市一般会計歳入歳出決算の認定について
 本件のうち、当委員会所管分は、慎重審査の結果、認定すべきものと決しました。

認定第12号 平成20年度岩国市観光施設運営事業特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第13号 平成20年度錦帯橋管理特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第14号 平成20年度岩国市市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第17号 平成20年度岩国市交通事業会計決算の認定について
以上4件は、慎重審査の結果、認定すべきものと決しました。

議案第91号 平成21年度岩国市一般会計補正予算(第3号)
本議案のうち、当委員会所管分は、慎重審査の結果、原案妥当と認め可決すべきものと決しました。

議案第 99号 平成21年度岩国市観光施設運営事業特別会計補正予算(第1号)
議案第100号 平成21年度錦帯橋管理特別会計補正予算(第1号)
議案第101号 平成21年度岩国市市場事業特別会計補正予算(第1号)
以上3議案は、慎重審査の結果、原案妥当と認め可決すべきものと決しました。

それでは、審査の状況について御報告申し上げます。
 認定第1号 平成20年度岩国市一般会計歳入歳出決算の認定についてのうち、当委員会所管分の審査におきまして、農林水産業費のガス化発電施設整備事業に関し、
委員中から、工事請負費の不用額について質疑があり、当局から、ガス化コージェネレーションシステム自体は一定の成果を上げているが、
廃熱利用の温水を錦中央病院まで搬送して利用する計画について、現段階では費用対効果が低いため、当初の計画の見直しを行ったことから、
不用額が生じた。
また、この実証実験システムは、二酸化炭素の削減を第一目標とし、エネルギー源を間伐材に求めたバイオマスシステムで、二酸化炭素排出量25%削減の一つの足がかりとなる。
システムがフル稼働すれば、年間2,850トンの間伐材が必要となるため、間伐も十分に進めていくことができるとの答弁がありました。
これを受けて委員中から、事業に使用する間伐材の買い入れ価格が低廉で、重労働の割には収入に結びつかないため、林家が減る一方の現状では、
間伐材の集積も進まない上に、森林保護も難しいのではないかとの質疑があり、当局から、この事業を推進することにより、林家の手元に少しでもお金が残ればという考えもあったが、厳しい面があるのは理解している。間伐材を伐採し、
集積する働きに見合った対価を示していく必要があり、市としてもできる範囲での見直しを行いたいと思うが、そのためには財源確保も必要なため、
国や県の補助金を獲得してまいりたい。また、間伐材の調達が困難なことについて、国や県にしっかりと実態を申し述べたいとの答弁がありました。
続いて委員中から、投資に見合ったエネルギー節減効果が得られないことや、今後のランニングコストの負担によっては、事業の継続について見直す必要があるのではないかとの質疑があり、
当局から、あくまで実証実験施設であるので、コストパフォーマンスは低いと言わざるを得ないが、エネルギー効率42%という目標値に到達できれば、経済性は十分に成り立つ。
また、現在国の補助事業で実施している実証実験の期間が、今年度で終了するが、その後の維持管理は検討段階である。ランニングコストが市の負担とならないよう、
実験期間終了後の事業継続については、慎重に検討していきたいとの答弁がありました。

本議案のうち、当委員会所管分は、慎重審査の結果、全会一致で認定すべきものと決しました。

 なお、そのほかの案件につきましては、特に申し上げるべきことはございません。
 以上で、経済常任委員会の審査報告を終わります。





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